3月の満月の名前は、ワームムーンWorm Moon(芋虫月)と言います。
2020年のワームムーンは、3月10日(火)、時刻は02時48分に最大満月になります。
3月9日の夕刻から、かなり満月に近い月が見られるでしょう。
ワームムーンWorm Moon(芋虫月)という満月の名前は、主にアメリカで使われているものです。
アメリカには農業暦(ファーマーズ・アルマナックFarmers’ Almanac)があり、毎月の満月の名前が記されています。
このような満月の名前は、ネイティブアメリカンや、後に入植してきた人々に受け継がれてきたものです。
人々は月の満ち欠けによって、季節の移り変わりを知り、農業や狩りなどに役立ててきました。
だから月の名前には季節感を表現したものが多いのでしょう。
3月の満月 ワームムーンWorm Moon(芋虫月)
満月の日時 3月10日(火)2:48
3月の満月ワームムーンWorm Moon(芋虫月)の意味と由来は以下のようなものです。
ワームムーンWorm Moon(芋虫月)の意味と由来
3月、春になると雪解けになり、地中から芋虫(Worm)がはい出てきます。
渡り鳥も戻ってきます。
雪解けの地面に見られる芋虫(ミミズ)の這った跡にちなんで、ワームムーンと呼ぶのだそうです。
それ満月の名前?とは思うのですが季節感はありますよね。
春の訪れを表すネーミングです。
日本にも二十四節季のひとつに「啓蟄(けいちつ)」があります。
蟄虫啓戸 (「すごもりのむしとをひらく」あるいは「ちっちゅうけいこ」)という言葉に由来します。
地中にひそんでいた虫が戸を啓いて地上にはい出るという意味です。
虫が動き出す3月の季節を表すのですが、ワームムーンもそんなイメージでしょうか。
2020年の「啓蟄」は3月5日に始まり、3月20日までです。
七十二候の「蟄虫啓戸」は3月5日から9日で、二十四節気での啓蟄の初候にあたります。
いきなり日本、中国の古い暦を持ち出してしまいましたが、季節的にもワームムーンに近いですよね。
春の季節を感じる感性に共通するものがあったでしょうね。
3月の満月ワームムーン以外の他の呼び名
3月の満月には色々な呼び名があります。
春を迎える重要な季節だからでしょうか。
◆チェイストムーンChaste Moon(純潔月)
雪が解けた後の汚されていない無垢な土地の様子を表します。
◆デスムーンDeath Moon(死月)
ちょっと怖い呼び方ですが、冬の最後の満月で、一つのサイクルが終了し、春を迎えることからこのように言うそうです。
◆クラストムーンCrust Moon(堅雪月)
雪解け水が夜になって再凍結し、かたい凍結雪面(Crust)を作ることからこのように言うそうです。
◆サップムーンSap Moon(樹液月)
メープルシロップの材料であるカエデの樹液を採取する季節なのです。
毎月の満月の名前一覧
他の月の名前も参照してみてくださいね。
1月 ウルフムーンWolf Moon(狼月)
オオカミの遠吠えの季節の満月
2月 スノームーンSnow Moon(雪月)
雪の季節の満月
3月 ワームムーンWorm Moon(芋虫月)
芋虫が這い出る季節の満月
4月 ピンクムーンPink Moon(桃色月)
芝桜などの野花の季節の満月
5月 フラワームーンFlower Moon(花月)
花の季節の満月
6月 ストロベリームーンStrawberry Moon(苺月)
イチゴの収穫の季節の満月
7月 バックムーンBuck Moon(男鹿月)
牡鹿の角が生え変わる季節の満月
8月 スタージャンムーンSturgeon Moon(チョウザメ月)
チョウザメ漁の季節の満月
9月 ハーベストムーンHarvest Moon(収穫月)
作物を収穫する秋分後の季節の満月
10月 ハンターズムーンHunter’s Moon(狩猟月)
夏の間に太った動物を狩るのによい季節の満月
11月 ビーバームーンBeaver Moon(ビーバー月)
ビーバーを捕らえるわなを仕掛ける季節、あるいはビーバーが冬のダム造りをする季節の満月
12月 コールドムーンCold Moon(寒月)
寒い季節の満月
2020年 満月の日時
1月11日(土) | 4:22 |
2月9日(日) | 16:34 |
3月10日(火) | 2:48 |
4月8日(水) | 11:36(スーパームーン) |
5月7日(木) | 19:46 |
6月6日(土) | 4:13 |
7月5日(日) | 13:45 |
8月4日(火) | 0:59 |
9月2日(水) | 14:23 |
10月2日(金) | 6:06 |
10月31日(土) | 23:50 |
11月30日(月) | 18:30 |
12月30日(水) | 12:29 |
※今年の満月は13回あります。