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●エイジングストレスって何?
エイジングストレスとは、女性が年をとることによって美しさや体力など失っていくと感じる焦り、不安、恐怖、コンプレックスなどのこと。
欧米では女性は年齢を重ねるほうが幸福感が増す傾向があるのに対して、日本人女性は幸福感が減っていく傾向にあると言います。
美魔女ブームなどと言われて久しいのですが、日本は、まだまだ若い女性がもてはやされる社会なのでしょうね。
最近疲れやすい、イライラする、汗が止まらない・・40代50代の更年期女性の83%が「更年期の悩みがある」と回答したそうです。(あさイチ2014.11/26より)
もちろん体の不調は大きな悩みなのですが、表には出にくいさらに深刻な悩みとしてエイジングストレスの問題があるのです。
「女としてもう終わってしまうのか」という焦燥感。
美魔女がもてはやされ、美しい40代女性がマスコミに多く登場する現在の状況の中で、悩みはさらに深刻です。
美魔女という言葉がマスコミに登場したのは2008年くらいです。
社会学者の水無田気流さんは、
「自分の美を磨かない自分は美に対して自己責任を負っていないのではないかということが、多くの女性を苦しめているのではないか」
と言っています。
「女性として終末期を迎える気がする。さみしい」
「⁽疲れやすくなった自分について)老人の入り口のような感じ。年だよって烙印を押されたような・・」
更年期は体のつらさのみならず、エイジングストレス、すなわち年をとることへの不安や恐怖が大きな問題となっているのです。
●エイジングストレス~美しくなくなる恐怖
「いつまでも周りからきれいとかかわいいとか思われたい。女性として終末期を迎える気がする」
更年期になると体の不調からおしゃれが難しくなるといった事もあり得ます。
冷え性のためスカートがはけなくなった、髪の毛がぱさぱさになってやむなくショートにしたなど。
子供がいる場合、周りのお母さんと比較してしまったり、子供の友達の何気ない一言で気に病んだり。
あるお母さんの例ですが、息子の友達から
「お前のお母さんってお父さんより年上?顔なんかぶつぶつだし」
というようなことを言われたそうです。
(本当は年下なんですけどね。)
ショックですよね?
その息子の友達のお母さんと学校で会う機会があった時唖然としたと言います。
いわゆる美魔女できれいにしていて、私なんか太刀打ちできないと。
同級生のお母さんたちも皆きれいに見えて悲しくなったんだそうです。
40~60代の女性対象
「美しくなくなる恐怖がある 85%」(あさイチ2014.11/26より)
高い数値と言えば高い数値なのですが、私から言えば恐怖を感じない人とはどのような人なのか、と考えてしまいます。
周りから見て美しい人であっても、美を失う恐怖からは逃れることはできないでしょう。
むしろ恐怖は強いかもしれません。
しかし、美しい4~50代の女性が増えている反面、過剰な美へのこだわり、そしてコンプレックスが蔓延し、エイジングストレスが増大しているのではないでしょうか。
●エイジングストレスチェックリスト
さて、エイジングストレスについてのチェックリストがあるのですが
あなたはどうでしょうか?
(1)鏡を見るのが憂うつだ
(2)人の前に出るのに自信が持てない
(3)体重計に乗らなくなった
(4)若い人を見るとモヤモヤした気持ちになる
(5)人に年齢を言いたくない
(6)専業主婦である
(7)身だしなみに過剰に神経を使う
(8)打ち込めるものがない
このチェックリストを監修した中野信子医師によれば、
4つ以上でストレスあり、
6つ以上の人は現実を見たくない、現実逃避レベル。
容姿に恵まれ、女性として得をしてきた人ほど強くストレスを感じる傾向があるということです。
●元気がなくなる~更年期の体調不良によるエイジングストレス
更年期の症状としてかつてないだるさを感じることはままあることです。
人に会いたくなくなってしまうこともあります。
かつてのように思い通りに体が動かないのは大変つらいことです。
しかし、これも個人差があり、同年代の人に比べて元気がないように思える自分に、焦りや劣等感を感じてしまうこともしばしばあるのです。
友人に「気の持ちようよ」
と言われ、みんなができているのに自分だけができない、
怠けてさぼっているだけなのか、と考えてしまう、
人生を無駄にしているような気がする。
これでいいのかと思う、恥ずかしさやうしろめたさをを感じて自分を責めてしまう。
人に否定されているように感じる。
そんな経験はないでしょうか?
●更年期のエイジングストレスに対する夫の無理解 NGワード連発
更年期やエイジングストレスを理解する夫は残念ながらあまり多くはありません。
まあ、そもそも男性は女性の事情を共感することが苦手なものなのです。
その原因は性差による脳の構造の差に基づくものであると、ある程度割り切るべきなのですが。
それにしても無神経な言葉に傷ついたという経験はないでしょうか?
「家事をさぼっている」
とダイレクトに言われることもあるかもしれません。
「更年期なんだからしょうがないんじゃない?」
「誰でもそうなんじゃない?」
というような言葉は理解しているようで他人事です。
ちなみに傷つく言葉上位は以下の通り
1位 気の持ちよう44%
2位 病気じゃないから我慢するしかない 39%
3位 おばあちゃんみたい 35%
4位 太ったね32%
5位 更年期だからしかたない21%
(40~60代女性複数回答 あさイチ調べ)
当事者にとってはかなり残酷な言葉ですね。
しかし、何気なくこのような言葉が発せられていることは容易に理解できます。
・更年期のイライラ、感情の高ぶりを夫に注意され
「コントロールできなくてどうする」と言われる。
・「怠けている」「主婦の役目をはたしていない」
「更年期を言い訳にしてさぼっている」
などと責められる。
逆に夫側の言い分としては
・同じ年でも生き生きしている女性がいる。
我慢が足りないのでは 57歳男性
・気を使って話してもむっとされて困る。 44歳男性
夫にも勉強してほしい、そして理解してほしいと考えている女性は多いのですが、夫の側もどのように気を使ってほしいのかわからず、戸惑って、結局コミュニケーションが測れないという現実が見えてきますね。
更年期は感覚が鋭敏になることなど、症状的に思春期に似ているともいわれます。
しかし思春期の女の子と違って、更年期女性は大切に扱われないというジレンマがあるようです。
また、イライラが止まらず家族関係に影響してしまうことに悩んだり自己嫌悪を感じる女性も多いようです。
まじめな人ほど悩んでしまうのかもしれませんね。
●更年期のエイジングストレスどうしたらいいの?
更年期はいつか終わります。
人生のお休み時期と考えられるのです。
ペースダウンして、体の変化も感じながら、
生活習慣や食習慣を見直して来るべき老年期を健康に過ごすための準備だと考えるのもよいでしょう。
症状がひどい人は悩んだリ我慢したりせずに専門医師に相談するのが良いと思います。
ちょうど人生の半分くらいの一時期。
これから楽しい後半生を迎えるのです。
(以上あさイチ2014.11/26他参考)
●エイジングストレスどう解決するの?
日本の女性は老いることへの恐怖が強い傾向にあります。
日本人男性が若い女性に価値を感じる傾向が高いことも関係しているでしょう。
場合によってはヒアルロン注入やボトックス注射などのプチ整形を考えるのも一つの方法です。
私は30代後半のころ、ほうれい線に悩み、ヒアルロン注入を定期的(半年~1年に一回くらい)
行ってきましたが、、私の場合は効果がありました。
ヒアルロン酸は皮膚に吸収されるので効果は半年程度ですが、
何度か繰り返すとほうれい線そのものを目立たなくする効果はあると思います。
現実ヒアルロン酸注入は長いこと行っていませんが、50代になった今の方がほうれい線は目立たなくなっています。
(ただしこれは個人の例ですので誰でも同じというは限りません。)
美容整形外科に相談してみるのもよいかもしれません。
相談だけなら大概無料ですからね。
最近TVCMで有名な湘南美容外科なんか比較的安価で相談しやすいでしょう。
お近くにない方は地元の病院でご増段なさってください。
ただし、病院による価格差はかなりありますので、注意が必要です。
もちろんプチ整形などの対処は根本的解決になるわけではないのです。
老化を遅らせることはできるでしょうけれど、エイジングストレスはあくまで心の問題なんです。
エイジングストレスを完全に解消するのは難しいことかもしれません。
暦年齢だけによらない人間の価値を模索しつつ、自分自身を受け入れて行くしかないのかもしれません。
エイジングストレスに関する考察はさらに続けていこうと考えています。