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ダイヤモンド富士
ダイヤモンド富士。見たことありますか?
富士山頂に太陽が沈む瞬間、富士山頂から太陽が昇る瞬間に見られるダイヤモンドの光条のような煌めきをこう呼びます。
太陽を西もしくは東の方向に見ることができる限られた地域で、年に2回だけ見られるレアな現象です。
千葉市ベイエリアでは、毎年大体2月の中旬から下旬頃と10月の中旬から下旬頃の年2回、ダイヤモンド富士を見ることができます。
この時期になると千葉港から
「ダイヤモンド富士& 工場夜景を楽しむナイトクルーズ」
という特別便が2日間にわたって出航します。
人気が高いので、残念ながら昨年は乗ることができませんでした。
2020春は、2/23・24(17:00~)
の2日間出航が予定されています。
千葉県の内房、東京湾沿いの沿岸部は、富士見スポットが多くあります。
千葉市ベイエリアは富士山から100km以上の距離がありますが、冬の晴れた日には海を隔てて美しい富士を眺望できる日も少なくありません。
千葉市のベイエリアには「幕張の浜」「検見川の浜」「稲毛の浜」と日本一長く続く人工海浜があり、さらにポートタワーのある千葉ポートパークへ続いています。
これらの地域全体が夕日スポットであるとともに富士見スポットでもあり、東京湾の向こうに富士山と夕日を眺めることができます。
富士山は、昼間はかなり空気が澄んでいなくては見えないことが多いのですが、
夕暮れ時にはきれいなシルエットとなって現れてきます。
(もちろん気候条件によりますが)
千葉市ベイエリアのダイヤモンド富士観賞の最大のメリットは
「10日にわたって少しづつ場所を変えてダイヤモンド富士を見るチャンスがある」
ということ。
太陽が沈む地点は毎日少しづつ変わりますが、
千葉市のベイエリアには人工海浜や公園が長く続いているため、ダイヤモンド富士が見えるポイントを毎日追いかけて行くことができるのです。
それだけ観賞スポットがたくさんあるのですね。
千葉市の海岸で、実際にダイヤモンド富士を追いかけてみました。
そのレポートはこちらです。
➡千葉市の海岸でダイヤモンド富士を追いかけて~美浜大橋・検見川の浜・いなげの浜
2020春のダイヤモンド富士はいつどこでみられるの?
2020年の春は、
以下が、富士山の頂上に日が沈む日時と各スポットです。
各スポットの日時と前後1日はダイヤモンド富士がを見ることが可能です。
スポットを毎日追いかけていけば、10日ほどのチャンスがありますよ。
幕張の浜 (ZOZOマリンスタジアム付近)
2月20日(木) 17:16頃
※JR「海浜幕張」駅 徒歩15分
https://www.chibacity-ta.or.jp/spots/zozomarinstadium
美浜大橋(中央付近)
2月21日(金) 17:18頃
住所: 千葉県千葉市美浜区磯辺8丁目
※JR京葉線海浜幕張駅から徒歩25分
駅からちょっと遠いかも。
検見川の浜 (稲毛ヨットハーバー付近)
2月22日(土) 17:19頃
住所: 千葉市美浜区磯辺2-8-1
連絡先: 043-279-1160
※JR総武線「新検見川駅」南口より千葉海浜交通バスで「稲毛ヨットハーバー(JR京葉線検見川浜駅経由)」行き
稲毛ヨットハーバー https://www.chibacity-ta.or.jp/spots/yacht_inage
いなげの浜 (ビーチセンター前)
2月24日(月) 17:20頃
住所: 千葉市美浜区高浜7-2-1
連絡先: 043-279-8440
※JR稲毛駅西口より、海浜交通バス「海浜公園プール」行きで終点下車
JR稲毛海岸駅南口より、海浜交通バス「海浜公園入口」行きで終点下車
いなげの浜 https://www.chibacity-ta.or.jp/spots/inagenohama
千葉みなと旅客船ターミナル・ケーズハーバー
2月25日(火) 17:22頃
住所:千葉市中央区中央港1-20-1
※ケーズハーバー2階のテラスが富士見のよいスポットです。
※京葉線、千葉モノレール「千葉みなと駅」から徒歩7分
ケーズハーバー https://www.chibacity-ta.or.jp/spots/ks-harbor
千葉ポートタワー (4階展望室)
2月26日(水) 17:22頃
住所: 千葉市中央区中央港1丁目
連絡先 : 043-241-012
※千葉モノレール/JR京葉線「千葉みなと駅」より徒歩約12分
JR千葉駅西口26番バス乗り場より「千葉ポートタワー」行で終点下車
千葉ポートタワー https://www.chibacity-ta.or.jp/spots/chiba-porttower
ハーバーウォーク (フェスティバルウォーク蘇我)
2月27日(木) 17:23頃
住所: 千葉市中央区川崎町51-1
連絡先: 043-209-3355
※本館2階テラス付近から富士山が比較的よく見えます。
※蘇我駅西口より徒歩30分、無料巡回バスで15分
https://www.chibacity-ta.or.jp/spots/fw_soga
ほぼ南東方向に向かって毎日少しづつ違うスポットを訪ねていけば2月20~27日プラス前後1日、10日間にわたってダイヤモンド富士観賞のチャンスがあるわけです。
ちなみに2月23日は「富士山の日」ですが、2019年のこの日はいなげの浜で見事なダイヤモンド富士が確認されたそうですよ。
千葉のダイヤモンド富士は富士山からの距離があるため、富士に比較して相対的に太陽が大きく見えます。
(距離の近い地域では相対的に太陽は小さく光条が強くなります。)
望遠レンズを使って撮影すれば迫力のある写真を撮ることができるかと思います。
ダイヤモンド富士が見えるスポットは、春から夏至まで季節ともに千葉県内房をどんどん南下していきます。
そして、夏至以降北上していきます。
有名スポットとしては富津岬ですが、こちらはでは3月末~4月初め頃、館山では5月中旬頃と7月下旬頃にダイヤモンド富士が見られるようです。
年によってずれがありますので、詳しくは現地自治体や観光協会等でご確認ください。
●千葉市ベイエリアの夕日、夕景
千葉市ベイエリアの海岸の夕景はお気に入りなので、普段でもよく写真を撮りに行っていますよ。
家に帰るカモメの群れ、シルエットの富士山と大きな夕日。
夕日を反射して煌めく波。
夕日が沈むと左手に見える千葉市から市原市に連なる工場の明かりがつき始めます。
夕闇が深まるとともに、対岸の浦安市や幕張新都心、東京湾を運航する船など、次々光がともり、夕景から夜景へと徐々に変化していきます。
大変幻想的な風景を楽しめる時間だと思います。
ポートタワーで夕暮れ~夜景を見るのもおすすめです。
●千葉市と富士山
昔から富士山と千葉市は深いつながりがあるんです。
◇稲毛浅間神社
例えば千葉市稲毛区にある「稲毛浅間神社」ですが、1200年の歴史を誇るこの神社は 富士山本宮浅間大社の分霊をお祀りしています。
60年前くらい前には神社の前はすぐ海岸でした。
稲毛浅間神社は、富士山の方向を向いており、かつては境内から海と美しい富士山を眺めることができたでしょう。
昔の写真を見ますと、一の鳥居は海の中に立っていたようです。
一の鳥居は国道を隔ててひっそりと現存しています。
現在海岸は埋め立てられ、千葉市美浜区のニュータウンとなっています。
◇葛飾北斎富岳三十六景「登戸浦」
この絵画は、現在の千葉市中央区登戸の様子を描いたものであり、
海の向こうに富士山が描かれています。
かつては海に臨んでいた鳥居の部分は現在も「登渡神社」が建っています。
かつての海岸は埋め立てられて現在は長い人工海浜に生まれ変わりましたが、富士と美しい夕日という素晴らしいコンビネーションは今でも人々の目を楽しませています。